ただ当たるだけでは「救い」がない。一番知りたい「どうしたらいいか」を指南します。
『卜易大法』に、吉凶の「断」は「卜易」で見て、「解」は「経文」つまり「周易」を見るとあります。
この方法は「吉凶」がはっきりしている上に「象意」も豊かであり、単に当たるだけではなくどうすれば良いかも知ることができます。 「象意」は非常に的確であり、必ず役に立つ教訓を得ることができます。
○ある商品の売り込みについての占断ー実例
卜易を立てたところ、「風山漸」の上爻変を得ました。
「財」のことですから、用神は「妻財」に取ります。
すると、妻財爻は伏神の上に、月支から尅され-1、世爻の元神は力なく0点、
忌神と仇神はプラス1点で、四神合計ー3点になっております。
つまり、力不足の上に邪魔が入るということですから、
今回は動かないほうが良いでしょう。
もともと、「漸」卦というのは、「漸」の国から来た人々について書かれたもので、
つまり異邦人とどう付き合うか、というようなものです。
爻辞では、「上九 鴻漸于陸 其羽可用為 儀吉」
(鴻に住む漸の人は平和に暮らしていますが、大きな象(為)に羽が生えたら(飛べる)というような大それた野心を持ちます。しかし儀に住む人はそんなことがありません)
この象意からすると、どうも今回の商品には無理があり、あまり堅実なものではないようです。
しばらくは様子を見たほうが得策かと思います。