著者「序言」より
「奇門遁甲」は、かつて日本においても、一大ブームとなり、広くその名を知られておりますが、実際に使える人は、教える側も含めて、ほとんど存在せず、ブームが去って見れば、見向きもされない惨状となっております。
それもこれも、提供する側が、「使える奇門遁甲」を提供出来なかった、という根本問題があります。
本書を出版する主旨は、「使える奇門遁甲」を公開し、「開運」のお役に立ちたい、というものであり、「奇門遁甲」の最も簡単で効果的な「使い方」を伝授いたします。
現代社会で「奇門遁甲」を使う場合、「一家」「一族」などの「集団」に対して当て嵌まっていた事柄が、すべて「個人」の営為に帰することとなり、必要なのは「時盤」だけに絞られ、本書の言う「使える盤」も、すべて「時盤」に集約されることとなりました。
「奇門遁甲」で、面倒なのが「作盤」であり、本書では、「作盤」の手間を一切省けるように、2022年の「立向時盤」のうち、「使える盤」、つまり「主格」が「吉格」である盤だけを選んで、全盤を収録しており、本書を読めば、誰でも「使える奇門遁甲」を満喫していただけます。
特に、来年1月18日に行われるセンター試験の実例により、「方位」の取り方を間違いなくご理解いただけることと確信しております。
どうか、よろしくご愛読いただき、「使える奇門遁甲」を実践されますよう、お願い申し上げます。
なお、本書では、「使える奇門遁甲」だけに注力しており、「奇門遁甲の基礎知識」、「作盤法」などは省略しております。必要な方は、拙著『奇門遁甲命卜篇』『奇門遁甲造作法』などをお読みいただければ幸いです。 |